日本JCの入会資格は20~40歳の男女。全国に約700の地域JCを持ち、会員は約3万6千人(18年1月現在)。大半は地域の企業経営者で、都道府県議や市区町村議を目指す政治家志望も少なくない。日本JCと政治とのつながりには、1978年に会頭に就任した、副総理兼財務相の麻生太郎氏の存在がある。JCのあるOBは、
「会頭ポストは麻生さんの承諾なしには決められない。07年の参院選で会頭経験者が野党から出馬する事態が起こり、逆鱗に触れて厳しくなった。麻生さんが力をつけるにつれ、ますます自民党の応援団になった」
岡山JC出身の津村啓介衆院議員(希望、比例中国)は、
「飲み会などを大事にする体育会系のJCより、ビジネス交流色の強い日本商工会議所青年部(YEG)への加入者が増えており、政治色を強め特色を出そうとしているのかもしれない」
倉敷JC出身の柚木道義衆院議員(同、同)も、こう嘆く。
「選挙の際は公開討論会を企画し、街づくり活動も熱心で貴重な存在。しかし安倍1強政権のためか、一部の人に極端な政治的行動が見られるなら残念だ」
池田氏もその一人ということか。(編集部・澤田晃宏)
※AERA 2018年4月2日号