たんぱく質をとらない時間が長くなると、血液中のロイシンというアミノ酸が減り、筋肉分解のスイッチが入ってしまう。だから、たんぱく質は必要量を、できるだけこまめに分けてとるのが効果的。手軽にたんぱく質がとれる食品を常備しておき、「お腹が空いたな」と思ったときに利用するのもいい。
運動をほとんどしないという場合でも、たんぱく質を適量とることで、筋肉は増えていく。1日にとるたんぱく質の量を、今より体重1キロあたり0.1グラム増やせば、運動なしでも2~3カ月で390グラムほど筋肉が増加することがわかっている。体重50キロの人なら5グラム、60キロの人なら6グラム増やせばいい、ということになる。
とはいえ、運動をしたほうが、より質のよい筋肉が育つほか、血流をよくする、身体機能が整うなど、全身へのよい効果がある。コンビニを活用して手軽にたんぱく質の摂取量を増やしつつ、簡単な筋トレなどの運動もセットで行うといいだろう。
(構成 生活・文化編集部 森 香織/写真 キッチンミノル)