「給与」の表示はこんなに違う (AERA 2017年3月20日号より)
「給与」の表示はこんなに違う (AERA 2017年3月20日号より)
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 面接では、学生が企業に対し、話を「盛る」ことは、近年では当たり前だという。しかし、逆に企業側も学生に対し、話を「盛る」ことがあるという。インターンや就活などの際に知っておきたい労働法のポイントを解説した「大学生のためのアルバイト・就活トラブルQ&A」の著者、法政大学教授の上西充子さんが、就活で気をつけるポイントについて語った。

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「ネット情報に頼らず、まずは企業説明会に足を運ぼう」というアドバイスをよく耳にしますが、企業説明会は好印象を与えるために工夫されたもので不都合な情報は出てこない。それだけに頼るのは極めて危険です。

 労働条件が心配であれば、就活ナビサイトに掲載されている「募集要項」は必ずチェックしておくことが重要です。

 まず見てほしいのは、「採用情報」などのページにある「給与」の記載です。初任給はどこも20万円前後で、同じだと思ったら大間違い。ここから、企業の姿勢の違いも読み取れるのです。

 例えば株式会社Aは、「月給」25万円。残業代は別途支払われると思うかもしれませんが、この会社の場合、よく見ると「上記金額には固定残業月45時間相当分を含む」とある。つまり、45時間分の5万5310円を含んだ25万円なのです。

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