

夏といえばビール。ビールといえば餃子(ギョーザ)。というわけで、「ギョーパー」いかがですか。
あなたに代わって、冷凍餃子を食べ比べ、焼き方のコツも伝授します。
「はやりの“ギョーパー”というのを、やってみませんか?」
そんなミッションが編集部から下されたのは、気温がぐんぐん上がり始め、餃子とビールのハフハフ&グビーが恋しくなった初夏の日のこと。「ギョーパー」とは「餃子パーティー」のことで、最近のホームパーティー界の流行らしい。
餃子を囲んでワイワイガヤガヤ……そう聞くと、餃子をオシャレ料理に昇華させた餃子女子たちがいかにも考えそうなパーティーだが、実はその歴史はけっこう古い。
有名なところでは、餃子好きで知られる漫画家の故・赤塚不二夫さんが昭和の時代、毎年のように自宅で開いていたという餃子パーティーがある。ふるまったとされるのは、「豚の挽肉4キロ、餃子の皮50袋」(プレジデントムック「餃子の手帖」)などで作った1千個の餃子。これを大鍋でゆで、大勢でハフハフ完食。そんな赤塚ファン、餃子ファンともに垂涎(すいぜん)の、伝説のギョーパーだ。
また餃子の生みの親、中国の一部地方でも、形が昔のお金に似ていることから餃子は縁起のいい料理のひとつ。めでたい席でふるまうおもてなし料理としての歴史は長いらしい。
●短時間冷凍でおいしく
……と、ギョーパーについておさらいしたのはいいが、「やってみませんか?」と言われても、自分、ケータリングサービスじゃなくて、ライターですし。いったい、どこで、どうやりゃいいのよ。
一般的にギョーパーは、客もホストも一緒になって餃子を包むところから始まることも多いが、ホストの自分からして手作り餃子のスキルはない。ここは焼くだけでOKの冷凍もの、お取り寄せものをフィーチャーすることにした。
餃子ブログ「東京餃子通信」の編集長を務める塚田亮一さんが言う。
「スーパーなどで買える市販の冷凍餃子は、レベルが格段に上がっています。行列必至の餃子の名店も、取り寄せ可能な冷凍などの餃子を販売することが多くなっていますね」
背景にあるのは、冷凍技術の向上だと塚田さんは言う。