3人の子どもを持つ神奈川県の女性(35)はその一人。前出の女性と同様、小1の息子がいるが、昨年のある苦い経験から、タブレットの使用を禁じている。
「知育アプリっていいよ。うちの子は日本地図も時計の読み方もすぐに覚えちゃった」
そんな同僚の言葉に、それじゃあうちも、と気軽な気持ちで使わせてみた。ところが、最初は一緒にやっていたが、家事などで手が離せないときに、子守り代わりに一人で触らせると、タブレットに顔を近づけて、延々やりだしてしまった。無料アプリに入っている広告をどんどん押してしまい、全然関係ない画面を見ていたり……。
もうおしまい、と離そうとすると、タブレットにしがみついて大泣きし、食事もお風呂もままならなくなった。そんなバトルが週末ごとに3回続いたところで、ついにタブレットを封印。将棋盤を買ってきて「こっちのゲームのほうが面白そう」と誘い、なんとかあきらめさせた。
「制限しすぎるのはよくないとは思うけど、まだ早いかなと」
※AERA 2015年10月12日号より抜粋