子どもに学校を休ませて家族旅行をするってどうですか? あり得ないという親と、家族の絆と海外体験のためには当然という親と、価値観が二分している。
昨年の連休の最終日。都内に住む会社員の女性(44)は、当時小学5年生の長女あてに、クラスメートからかかってきた電話に驚いた。内容は翌日の時間割と宿題の確認。なんと、ハワイの空港からだったのだ。
「お友だちは学校を2日休んで5日間の家族旅行中。飛行機が日本に到着してから電話すると夜遅くなるからと、離陸前に電話したそう。近場でだらだら過ごしたわが家より、有意義な休暇がうらやましかった」
一方で、学校は絶対に休ませないという親もいる。
「古いタイプかもしれませんが、わが家は休ませません。義務教育で皆勤賞を狙う姿勢は大切だと思っているので」
そう話すのは、神奈川県で自営業を営む女性(46)。現在、有名私立中学に通う中学3年生の長女は、保育園時代に長期の海外旅行を何度も経験したが、小学生以降の海外旅行はお盆や年末年始だけだ。