例年より3カ月も後ろ倒しになった2016年4月入社の採用活動が、3月1日から始まる。就職人気ランキングの上位常連21社に取材。人事担当者にどんな学生がOK、NGなのか、本音を直撃した。
■人事担当者の「これだけはやってきて!」
・三度の飯より本、雑誌、漫画を読んでほしい。内定を取るためではなく、今後の仕事に必ず生きてくるから (講談社)
・共通言語で話すためにも、採用ホームページなどは見てきてもらいたい。一度は社員とリアルな接点を持ってほしい (JTB)
・リーダーシップを養う機会を持ってほしい。主体的に行動し、成果につながった経験やそこから学んだこと、成長できたことを意識してほしい(日産自動車)
■人事担当者の「こんな学生はOK!」
・問いかけにストレートに答えてくれる学生。場面が目に浮かぶエピソードがあるといい(損保ジャパン日本興亜)
・明るく笑顔で、人の目を見て話す学生。小学1年生が教わるようなことが、意外とできていなかったりするので (講談社)
・就活用スーツではなく、チャイナドレスや白いスーツで面接に来た学生
・これまで頑張ったこととして歌を歌ったり、書道をしたりした学生がいた。なぜそれをアピールしたのか理由も説明できれば、さらに好印象(NTTドコモ)
■人事担当者の「こんな学生はNG!」
・面接のときに、自分がエントリーシートに書いたことを覚えていない
・会社をほめちぎる。社員は少なくとも学生より自社のいいところを知っているので、それを志望理由にされても、響かない
・奇をてらう必要はない。「私は人から猫と言われる」というESを書いてきた学生がいたが、肝心の理由が釈然としなかった
・銀行ではないのに「御行」と言われることがある。さっき銀行の面接に行ってきたのかな、と思う
※AERA 2015年2月16日号より抜粋