学生にとってはまだまだ厳しい就職戦線。しかし、そんな中で引く手あまたな大学もある。就活のために独自の取り組みも行っている。
「看護師が働く場は医療機関以外にも、地域、在宅、産業、学校、行政と、幅が広い。新卒でまず病院看護師を経験した後、医療関連の出版社などへ転職するケースも珍しくありません。弁護士や国会議員になった卒業生もいます。免許をもつ強みなのか、キャビンアテンダント、ディズニーランドのスタッフとしても採用されています」
東京医科歯科大学(東京都文京区)の医学部保健衛生学科看護学専攻の井上智子教授はそう話す。1学年の学生は55人と少ない。附属病院との連携教育が特徴で、教育プログラム「看護職IKASHIKAキャリアパス」を開発し活用。これは看護師としてのキャリアアップを続けるための段階的教育で、学生からエキスパートまで網羅する。
「基礎教育を重視し、特に臨地実習では大学教員と実習指導者が連携してていねいな少人数教育をしています」と説明する。