放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は『興和』の「ディープセラム」。
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女性芸能人の多くが競い合うように華やかなネイルで出演するようになってから20年ほどが経つだろうか。
特に“歌姫”と呼ばれる女性らにとって、ネイルはメイクやファッションの一環として注目されてきた。
まだ『日本レコード大賞』(TBS系)のオンエアが大晦日だった頃のこと。『NHK紅白歌合戦』とハシゴする歌姫らが、移動の車中にカリスマネイリストを呼んで、ネイルチェンジをしていたそうだ。
果たして、マニキュアからジェルへとトレンドも変化した今は、一度付ければ、3週間~1カ月は「もつ」時代にもなっている。
だが、自分の好みでネイルを楽しめるのはアーティストやタレントだけ。ファッションモデルはシーズンを先どった服の撮影が当たり前だから、ネイルもそれに合わせて。女優さんもまた、時代劇をはじめ、透明なマニキュアさえ「NG」とされるときが大半だ。
タレントとて、料理番組ではネイルなしが当たり前。薄いゴム手袋を着けて調理するタレントを時折見るが、あまりいい光景ではない。
そのように“地爪”勝負のときに慌てないために、多くの女性芸能人が利用している「製薬会社が提案する爪トラブルのための浸透補修液」がある。『興和』の「ディープセラム」だ。
爪を健やかにするために必要な「有機ケイ素」と「有機硫黄」は通常、爪には浸透しにくいというが、「ディープセラム」は文字通り、爪の内側まで浸透させることができるため、ダメージを補修し、強くて健康な爪にしてくれる。水溶性なので、ベタつきや嫌な臭いもしない。「ローズの香り」もある。ネイルサロンでは地爪の表面をヤスリで削るため、ネイル好きな女性の爪は薄くなってしまっているうえ、一年中マニキュアやジェルをしている人の地爪は、縦すじや二枚爪などのトラブルを抱えており、「すっぴんを見られるよりも恥ずかしい」状態という。ネイルを存分に楽しむために、そして、急に仕事で地爪にならなければならないときのためにも、「ディープセラム」での日頃の地爪ケアが大切だというワケだ。日本を代表するネイリストで芸能人、有名人の顧客を多数もつ黒崎えり子さんは、いち早く同商品に注目し、自身のサロンでも取り入れている。「足爪のダメージ補修」ができる「for FOOT」もあるので、手爪よりもさらに悲惨なことになっている足爪は、いまからケアしておくと夏にペディキュアを存分に楽しめると思う。「ディープセラム」でのケア、急いで!
※週刊朝日 2020年2月21日号