放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は「クリストフル」の「スイーツスプーン ペアセット」。
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お歳暮や結婚式の引き出物、返礼品として、すっかりポピュラーになったカタログギフト。しかし、ページを何度めくっても欲しいモノがない……ということを、少し前、『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)でMC二人が言っていた。身の回りのモノにこだわりをもっている人が多いタレントたちは、そう感じるのかもしれないなぁとミョーに納得してしまった。そういえば、タレントの結婚式の引き出物で「カタログ」というのを私は見たことがないかもしれない。その内容がワイドショーなどで取り沙汰されない人であっても、新郎新婦で話し合って、カタログではないギフトを選んでいるケースが大半なのである。
そんな引き出物や、お祝い返しとして多くのタレントが選んでいる印象があるのが「クリストフル」だ。
1830年、パリで創業した王室御用達のシルバーウェアブランド。特に有名なのはカトラリーで、同ブランド名が記されたカトラリーがテーブルに並んでいたら、そのホテルやレストランは一流と言えるのではないか。最近は卵型のケースに入ったカトラリーを「自宅用」として揃える芸能人も多いのだが、なかなかの価格なので、ちょっとしたギフト……というワケにはいくまい。
代わりに豊富に揃っているのが「カクテルフォーク」「プティフォーク」「ピック」などのギフト用品で、5~6本セットの箱入りで1万円台。他にも、房が付いた「ブックマーカー」や、「箸」「フォトフレーム」などなど、芸能人の結婚式の引き出物で見かけたモノが「クリストフル」にはたくさん。実際、いただいたモノたちは、大切に、そして長年、使わせてもらっている。
そんななか、税込み3300円と、「ちょっとした“お返し”に最強」「冬でもアイスを食べる習慣ができたので、この時期のギフトにいい」と有名人を唸らせているモノがある。「スイーツスプーン ペアセット」である。スイーツを食べるのに最適なフォルム。もちろん、シルバーコーティングされていて、おなじみの箱入り。実は私も、高橋真麻さんからこのスプーンをいただいたことがあり、さすがはお嬢さまのセレクションだと唸ったものだ。
百貨店にも入っているし、公式オンラインストアもあるのだけれど、「青山本店」は、カトラリーやアクセサリーから件(くだん)のギフト用品まで豊富に揃っているのでオススメだ。今冬は、「クリストフル」のスイーツスプーンで高級アイスをすくっていただきたい。
※週刊朝日 2020年1月24日号