
ポスティングシステム(入札制度)で大リーグ移籍を目指すことを発表した巨人・山口俊投手に、メジャーの各球団が熱視線を送っている。
【写真】「平成で最もカッコいいバッティングフォーム」はこの選手!
今季は15勝4敗、防御率2.91。最多勝、最高勝率、最多奪三振と「投手三冠」に輝き、5年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。
あるメジャー球団のスカウトはこう評価する。
「同じくメジャー移籍を目指すDeNA・筒香嘉智、西武・秋山翔吾より市場価値が高いと思う。日本人の投手は成功例が多いのも強みだ。山口は精度の高いフォークをウィニングショットにしているのも大きくプラスに働く。近年の米国は長打を重視する傾向でアッパースイングの選手が増えているので、縦の変化で勝負できる投手が重宝される。山口はメジャーでも十分に通用する」
先発だけでなく、中継ぎ、抑えにも適応できるのが大きな強みだ。DeNA在籍時は守護神を務め、2010年から2年連続30セーブ以上をマークした。
巨人にフリーエージェント(FA)移籍した1年目の17年は、東京都内の病院で「泥酔トラブル」を起こして出場停止処分を受けるなどグラウンド外で話題となり、わずか1勝のみ。昨年も9勝と2ケタ勝利に届かなかった。今季は期する思いもあったのだろう。心技体が充実していた。