「<NHK>2020応援ソングプロジェクト」で生まれた、米津玄師作詞・作曲・プロデュースの楽曲「パプリカ」を歌う5人組の小中学生ユニット・Foorin(フーリン)。11月14日のNHK紅白歌合戦の出場歌手発表では、正式に紅組で出場することが発表された。ファッションデザイナーのドン小西氏がファッションチェックした。
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NHKの「2020年とその先の未来に向かって頑張っているすべての人を応援するプロジェクト」から生まれた応援ソングを歌うのが、この小中学生。曲は大人気アーティストが手がけるわ、有名アニメ監督の娘はいるわ、目玉が渋滞しているよね。この衣装だってトゥーマッチだよ。
もちろん子どもたちに罪はないんだけどさ。インドあり、中国あり、ネイティブアメリカンありと、世界中の元気テイストの服を着せるだけ着せちゃった感じ。色もみごとに赤やオレンジの太陽色だろ。基本、元気な子どもたちに、派手な服や踊りで元気の上塗り。かえってわざとらしいっつうの。
これが、大人の考える理想の子ども像ってことかね。ただし、カラフルな服で元気に踊って即ハッピーになれるほど、世の中も単純じゃないよな。会ってもスマホしか見てない、彼らと同年代のあたしの孫たちなんて、応援されるどころか「テレビ消して」とか言いそうだよ。もしも元気をもらえるとしたら、彼らを孫と重ねる中高年層。未来に向かっている人たちかは、わかりませんけど。
■評価は……?
2DON!「こんな子供服、日本では違和感」 ※満点は5DONです。
(構成/福光恵)
※週刊朝日 2019年12月6日号