荒川さんや自治体などへの取材を基に、「孤独死を恐れない10カ条」を下記にまとめた。今回紹介したように単身世帯は当たり前になっている。引け目を感じる必要はない。自信を持って地域のコミュニティーにも入り、つながる人を増やそう。行政や企業など頼れるサービスがあれば、遠慮なく利用すればいい。亡くなった後が心配なら、日頃から持ち物を整理し、最後を託せる人を決めておく。
孤独死に対する不安は捨て、一人でも幸せに生きられるように意識や行動を切り替えよう。一人で生きていく覚悟があれば、ソロ社会の居心地は決して悪くないはずだ。(本誌・池田正史)
【孤独死を恐れない10カ条】
●最後はみんな一人。単身世帯でも引け目を感じなくていい
●遠い親戚よりも近くの他人。地域の友人を増やそう
●コミュニティーに入る。地域の店を利用し、会合にも参加する
●何でも相談。心配事は抱え込まず民生委員や役所に相談しよう
●悩むより行動。将来を見据えて不要なものは日頃から整理する
●健康が第一。かかりつけ医や介護の専門家に体調の変化を告げる
●つながる人を増やす。精神的な自立には心の依存先の分散が有効
●ネットやSNSも活用。外出しにくくなっても多数とつながれる
●有料サービスも便利。シニア向け見守り事業は選択肢がいろいろ
●託せる人を決める。最後の対応を生前依頼。企業・団体でもOK
※週刊朝日 2019年8月2日号より抜粋