山田美保子(やまだ・みほこ)/1957年生まれ。放送作家。コラムニスト。「踊る!さんま御殿!!」などテレビ番組の構成や雑誌の連載多数。フジテレビ系「Live News it!」などのコメンテーターやマーケティングアドバイザーも務める
山田美保子(やまだ・みほこ)/1957年生まれ。放送作家。コラムニスト。「踊る!さんま御殿!!」などテレビ番組の構成や雑誌の連載多数。フジテレビ系「Live News it!」などのコメンテーターやマーケティングアドバイザーも務める
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創業34年の『日本料理 菱沼』では、毎朝、新鮮で旬な食材を仕入れており、和食に合うワインを130種類以上も常備。店内は全面バリアフリー仕様で個室もあり、あらゆるシーンに対応できる。完全予約制で、おまかせ料理(1万2千円~)、すっぽんコース、松茸コース、ふぐコースなどがある(飲み物、消費税、サービス料の10%は別)夜18:00~23:00(LO20:30)/日、祝日定休/東京都港区六本木5-17-1 AXISビル B1F
創業34年の『日本料理 菱沼』では、毎朝、新鮮で旬な食材を仕入れており、和食に合うワインを130種類以上も常備。店内は全面バリアフリー仕様で個室もあり、あらゆるシーンに対応できる。完全予約制で、おまかせ料理(1万2千円~)、すっぽんコース、松茸コース、ふぐコースなどがある(飲み物、消費税、サービス料の10%は別)
夜18:00~23:00(LO20:30)/日、祝日定休/東京都港区六本木5-17-1 AXISビル B1F
自家製「ぽん酢」(290mL、税抜き1500円)は店頭で販売
自家製「ぽん酢」(290mL、税抜き1500円)は店頭で販売

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、創業34年、ミシュラン掲載の常連でもある「日本料理 菱沼(ひしぬま)」。

【菱沼の店内の様子や料理などの写真はこちら】

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 芸能人がプライベートで通ったり、芸能プロダクションの幹部がテレビ局スタッフの接待に使ったりすることで30年以上前から人気の『日本料理 菱沼』。

 以前は三田(東京都港区)にあったが、14年前、飯倉片町のランドマーク、AXISビルの地下に移転。エレベーター完備、間口も店内も劇的に広くなり、さらにバリアフリーにもなり、年齢を重ねた顧客にも、子供さん連れの家族らにも、優しい空間となった。

 料理は、オーナーシェフの菱沼孝之氏が厳選した季節の食材をシンプルに調理した一皿もあれば、刺し身を洋皿に盛りつけたり、焼き魚にオリーブオイルを添えたりした「菱沼」ならではの一皿もある。「おまかせ料理」も種類が豊富だし、デミタスカップに入った洋風の前菜から、お刺し身、汁物、焼き物、そしてステーキ、メロンのデザートに至るまで7~8品が用意されている。途中、孝之さんが自ら満腹度を尋ねに来てくれるので、量を加減してもらうことができる。三田時代と大きく異なるのは、二つの個室ができたこと。芸能人や有名人が、より行きやすくなった。孝之さんが炭火で焼いてくれる鮎も絶品だ。また春先には、店内に大きな桜の樹が飾られ、“エア花見”の先駆け的存在だったし、とにかく顧客に芸能人が多いので、何かにつけて(!)胡蝶蘭が届けられる店でもある。

 番組で顧客だと名乗っていたので書かせてもらうと、今年デビュー30周年を迎えた島崎和歌子さんは、ずいぶん前、「すっぽん鍋」を紹介していたと記憶する。

 また自身も鉄板焼き店や寿司店を経営する金石昭人・陣内貴美子夫妻は昔からの顧客。例の胡蝶蘭の札に俳優の仲村トオルさんの名前を見かけたこともある。

 そんな「菱沼」は、ホームページや顧客へのメール、SNSでの発信にも熱心で、先日、孝之さんがFacebookにアップした、お土産用の「ぽん酢」が早くも顧客たちの間で大評判なのである。もちろん、自家製で、無添加。「フグなどの白身の魚や、サラダ、お鍋に!」とあり、店頭で販売している。「菱沼」で「ふぐさし」を食べるとき、大量に用意していただける「ねぎ」や「もみじおろし」と共に提供される絶品の「ぽん酢」が自宅でも楽しめるというワケ。ちなみに、孝之さんのFacebookには、一人1万2千円からの「お食事ギフト券」(2名様分~)も紹介されていた。“ぽん酢きっかけ”でもいいので、是非、覗いてみていただきたい芸能人御用達の名店なのである。

「日本料理 菱沼」東京都港区六本木5-17-1 AXISビル B1F/営業時間:18:00~23:00(LO20:30)※完全予約制/定休日:日、祝日

週刊朝日  2019年6月21日号