いい結果が出なければ確信にはつながらなかったものが、自分の努力とか練習とか、そういうものが結果に結びついて確信を得たんで、ちゃんとやってれば俺はそこへいけるという哲学をつくりあげられたんでしょうね。だから今年のマスターズも2位になったと思うし、そういう意味では、これでいいんだ、またこれでいいんだ、と。メジャーが月1回開催のペースになりましたから、余計に照準を合わせやすくなったんじゃないでしょうか。

 それにしても、ボクシングの井上尚弥選手(26)の勢いが止まりませんね。ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)の準決勝がイギリスのグラスゴーであって、2ラウンドTKO勝ちですもんね。ヨーロッパで日本の選手が世界タイトルマッチに勝ったのは、初めてなんですってね。井上君にはそんなジンクスも関係ないですね。

 先日、たまたま具志堅用高さんにお目にかかったんですけど、井上君のことを「あれは半端じゃない。体のキレがすごい。天才だ」って言ってましたよ。いやあ、パッキャオみたいな存在になってほしいですね。うん、日本のパッキャオになってほしいです。

週刊朝日  2019年6月7日号

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