

丸山茂樹氏は、プロ8年目でツアー初優勝を飾った浅地洋佑選手をたたえるとともに、マンデートーナメントからの優勝にも意義があると話す。
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日本の選手で2人目の100メートル9秒台が出ましたねっ。アメリカのフロリダ大学に通うサニブラウン・ハキーム(20)が、5月11日にアーカンソー州であった試合で、9秒99で走りました。追い風1.8メートルの好条件でした。
すごいですねえ。アメリカに留学して、トレーニングして。いま陸上の短距離に関しては一番進んでる国だと思いますから。アメリカだからこそ身につけられたものがあると思います。
コメントがまた、すごいですね。10秒切りは通過点にすぎない、ってニュアンスで。自分のポテンシャルが分かってるんでしょうね。あの自信には、裏付けがきちんとあるんでしょう。そういうところも含めて、すごいと思いました。
さて日本男子ツアーの「ダイヤモンド・カップ」(5月9~12日、千葉・総武CC総武コース)は、マンデートーナメント(主催者推薦選考会)を通過して出場していた浅地洋佑(25)が、ツアー初優勝を飾りました。
プロ8年目ですか。ずっと「もっとやれる」って言われ続けて、非常に苦しい時期もあっただろうし、いろんな思いがあったんでしょう。ほんとに、あきらめない気持ちと、自分を育ててくれたお母さんと、奥さんに恩返しするという強い気持ちがね、彼を優勝に導いたんだと思います。やっぱり人間ってのは責任感が強く出たときに力を発揮できるっていうかね。でもまあ洋佑も、言うなら本気出すのが遅かったんじゃないですか? ハハハハ。
もともとアプローチ、小技に才能のある選手だなと思って見てました。そこがうまく生かせてるってのは、パッティングがうまくいったんですよね。彼の話だと、パッティングがイップス気味になって、それを克服するのに時間がかかったと。いくらアプローチが寄っても、パットが入らなければ、ね。ようやく自分の得意な部分が生かされる状況になったんでしょう。