誤解しがちだが、こうしたサプリメントは塗る日焼け止めと併用するのが基本。飲み方や期待できる作用などについては、購入先の医師や薬剤師に確認しよう。インターネットで購入するときは、入っている成分や成分量などの内容をしっかり確認してから購入を。
また、これらのサプリメントは日焼けによるダメージを軽減するのが目的であり、基本的には飲んでも肌が白くはならないそうだ(ただし、美白作用のある成分を含んでいるものでは、美肌効果も期待できる)。今回紹介したサプリメントはいずれも食品として売られている。医薬品や医薬部外品ではない。
飲むタイプの日焼け止めではなく、「食べる日焼け止め」になりそうな食材はないのだろうか。紫外線を浴びることが多いプロ野球チームの栄養指導を行っていた、管理栄養士の菊池真由子さんに取材をした。
「オススメは、ずばりトマトとナスです」
トマトの赤い色素成分である「リコピン」や、ナスの紫色の色素成分である「ナスニン」は、いずれも抗酸化作用がある。紫外線によって発生したフリーラジカルを打ち消してくれる。シミやしわ、たるみの原因となる光老化の予防が期待できるそうだ。
「とくにリコピンは最強の抗酸化力を持つ成分とされていて、その強さはベータカロテンの2倍、ビタミンEの100倍ともいわれています。とればとるほど効果が高まるので、積極的に食べてほしい食材です」(菊池さん)
リコピンを意識的にとりたいときは、普通のトマトよりも色の濃いミニトマトや缶詰を選ぼう。ミニトマトや加工用トマトにはリコピンがより豊富に含まれているからだ。
トマトもナスも、朝昼晩のいつ食べてもよいが、紫外線によるダメージは、夜寝ている間に修繕される。できれば夕食にとったほうがよいという。
「リコピンは熱に強く、油に溶ける性質があるので、炒め物やスープでとるのがオススメです。トマトサラダにする場合は、オイル入りのドレッシングを使いましょう。ナスニンはナスの皮に含まれる成分なので、食べるときは焼きナスなど皮を取る料理法は避けてください」(同)