両方の食材をカンタンにとれる料理が、南フランス料理のラタトゥイユや、ナスとトマトのチーズ焼きだ。夕飯の一品にいかがだろう。

 屋外で活動しているときの水分補給には、ミカンジュースを。ミカンに含まれる「ベータクリプトキサンチン」は、自然界に存在するカロテノイド色素と呼ばれる成分の一つ。必要に応じて体内でビタミンAに変わり、角質層の水分を保ってくれる。紫外線による肌乾燥を防いでくれるのだ。

「残念ながら、市販されている商品の多くはオレンジジュースで、ベータクリプトキサンチンの量がミカンよりも圧倒的に少ない。クエン酸などが含まれているので疲労回復にはいいですが、紫外線対策としては劣ります。生のミカンでもいいですが、これからの時期は手に入りにくい。その場合は、冷凍ミカンでも大丈夫です」(同)

 注意する点があるとしたら、それは糖質の過剰摂取。ミカンジュースは200ccぐらいにし、あとの水分補給は水やお茶などにしよう。

 気象庁によると紫外線量のピークは梅雨が明けた7~8月で、その強さは1月の4倍にものぼる。塗るタイプの日焼け止めに、飲むタイプの日焼け止めや食べる日焼け止め食材をプラスして、紫外線の害から徹底的に身を守ろう。(本誌・山内リカ)

週刊朝日  2019年5月24日号