シンポジウムでも言ったんですけど、室伏さんぐらいのポテンシャルを持った子がゴルフに打ち込んでくれるようになるのが僕の夢ですね。現状ではほかの競技にいっちゃいますから。じゃあどうしたらいいのか。やっぱり僕なんかにできるのは、子どもたちがゴルフに触れるチャンスをつくることですね。いままでと同じように。

 あとは結局、国からの支援が必要なのかなあ。スウェーデンみたいに、ゴルファーとして生きていくとなったら国が援助するとか。途中まで一定の成績を残してくれたら、あとは面倒見ますよとか。日本じゃなかなか難しいでしょうね。

 あと、室伏さんが言ってたのが、幼いころにアメリカで季節ごとにいろんなスポーツをやったのがよかったと。春は野球、秋はアメフトっていう感じでね。子どものころは、とくに一つの競技に執着する必要はないと思いますしね。これはもう、ほんとに日本でもやった方がいい。いろんなスポーツを経験することによって、さまざまな体の使い方ができるようになるはずです。これがアスリートにとって非常に大事なことだと思います。

週刊朝日  2019年3月29日号

▼▼▼AERA最新号はこちら▼▼▼