

ゴルフ日本代表のヘッドコーチを務める丸山茂樹氏は、ゴルフを巡る環境に不満を漏らす。
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ロサンゼルスの自宅から、2カ月ぶりに日本に戻ってきて、10日が経ちました。いつもは寒さに震えるんですけど、今年はロスがほんとに寒かったので、このくらいではぜんぜん驚かないですね。
さて、3月12日にUSGA(全米ゴルフ協会)が東京で開いたシンポジウムで、2004年アテネオリンピック・ハンマー投げ金メダリストの室伏広治さん(44)と対談してきました。何よりまず、デカかったですね。身長187センチで、あの体の厚みですから。僕なんかとは体格の違いがあまりにもありすぎて、競技が違うとはいえ、こんなにも違うもんだなと。改めて間近で見て、すばらしい体格でした。
室伏さんはいま、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会で、スポーツディレクターとして活躍されてます。ゴルフに関して、「東京オリンピックのゴルフ競技で日本の選手が活躍したら、日本のゴルフ人口が倍増すると思います」って言ってくれました。ほんとにそうなれば、こんなにありがたい話はないですね。
ただ、日本代表のヘッドコーチという立場でよく聞かれるんですけどね、メダルの可能性は?って。これ、ほんとに答えるのが難しいですよね。絶対にゼロじゃないじゃないですか。でも絶対にとれるのか、というのも、ものすごい厳しい確率だと思うんですね。個々がすごい選手ばっかりですから、その人たちがみんな絶好調だったら全員勝つ可能性ありますから。勝つ可能性を持った人があんだけ集まると、それぞれの優勝の確率も減るのかなって気がしないでもないですね。まあとにかく、答えづらいなって気がします。
それにしても、東京オリンピックの開幕まで500日を切ったんですか。リオのオリンピックが昨日のことみたいに感じてるのに、あっという間だなと。あっという間にトシとりますよ。自分がシニアなんてまだまだと思ってたら、もう今年ですからね。ちょっと信じられないですね。