生き霊の誕生を感じつつメールを開くと、友人から同僚のオトコが自分より給料が高いことが判明したというメールが入ってた。思わず涙ぐみ、生き霊、本日2体目誕生を確信。さらに、男の上司が仕事のミスをした上で、その理由を「子どもを寝かしつけてて」と言ったという怒りのLINE。それ、働く母親は絶対に言えなかったことだよ! 男が子ども寝かしつけてたら、仕事失敗した言い訳にできるのか!? 「子育てしている男性ってステキ! 子どものお世話なら仕方ないですね!」と女の部下が目をキラキラさせるとでも!?と叫ぶ友達に、新たな生き霊誕生の瞬間を見た。
生きてるだけで、女として生きてるだけで、こんなに生き霊化してしまうのだ。死んだらどうなる。だからこそ、私たちは幸せになるために、女の権利を主張する。性暴力のない世界を主張する。もうお化けになりたくないのだ。恨みを抱えて生きているのも、死ぬのもいやなのだ。
※週刊朝日 2019年3月29日号