


俳優の新井浩文(本名・朴慶培=パク・キョンベ)被告(40)が27日午後9時ごろ、保釈された。保釈金は500万円と見られる。
東京都・桜田門の警視庁玄関前には小雨が降る中、報道陣約100人が集まり、新井被告を待ち構える状況が前日から続いていた。だが、新井被告が直接説明することはなく、警視庁の地下駐車場からそのまま車で外へ。
車の前座席と後部座席の間はカーテンがひかれ、記者の位置からは見えなかったが……反対側にいたカメラマンはこう話す。
「見えた。後部座席にいて、ちょっと頭を下げていたのは新井被告だと思う」
これまでの経緯を整理すると、新井被告は、自宅に呼んだ派遣型マッサージ店の30代の女性に暴行したとして、強制性交等の疑いで2月1日、警視庁に逮捕された。東京地検は21日、強制性交罪で起訴。弁護人は25日に東京地裁に保釈申請し、27日に保釈が認められたものの、東京地検が不服だとして準抗告。東京地裁が同日それを棄却した。
新井被告は2001年デビュー。NHK大河ドラマ「真田丸」などが代表作。これまで300本にのぼる出演作品があるため、影響は多方面に及んだ。日本テレビは25日、ドラマ「今日から俺は!!」の第9話に新井被告がゲスト出演しており、代役にやべきょうすけをたて、配信分およびDVDを撮り直し。日活が配給する、新井被告と林遣都のW主演映画「善悪の屑」は公開中止に。今年6月に公開予定だった草なぎ剛主演「台風家族」も、公開延期となった。
今回の事件を受けて、新井被告の違約金は5億円ともいわれる。
「どうやって返してやっていくのか。これからいばらの道でしょう」(テレビ局ディレクター)
捜査関係者によると新井被告は被害女性について「好みのタイプだった」と言い、「申し訳ないことをした」と反省する趣旨の言葉を口にしつつも、「頭を押さえつけたりしていない」と一部容疑を否認しているという。