

日本漢字能力検定協会が毎年(12月12日)発表する年末恒例の今年の世相を表した漢字一文字は、「災」に決った。
【画像】「災」が選ばれたのは2度目だった! 前回はいつ? 過去24年の漢字を一挙公開!
2018年の今年は、北海道・大阪・島根での地震、西日本豪雨、大型台風、記録的猛暑など、日本各地で起きた大規模な自然災害により、応募総数19万3214票のうち、最多の2万858票を集めた。
「自然災害だけでなく、仮想通貨流出やスポーツ界でのパワハラ問題、財務省決裁文書改ざん、大学不正入試問題などの事件が発覚し、多くの人がこれらの出来事を人災や災いと捉えた」との分析もある。
北海道に住む40代の女性は被災の経験を語る。
「今年は豪雪、噴火、猛暑、地震、台風など災害が多かったので。地震に関しては、地震の揺れと共に一瞬で停電になり、何日も電気が通らないまま過ごすという初めての経験をしました。店舗には商品が無くなり、入荷まで時間がかかり不安な時間を過ごしました。全て初めての経験で災害の恐ろしさを思い知らされました」
この時期になると、有名人の今年の漢字のコメントも多く出される。ちなみに今年の安倍首相の1文字は「転」。
理由については、ロシアのプーチン大統領との首脳会談において、「日露関係の大きな転機が訪れてきた」ことや、フィギュアスケート男子の羽生結弦選手ら若い世代の活躍を受けた「新しい世代への転換」や、6月に史上初の米朝首脳会談が実現したことなども理由に挙げた。
他にも、女優の藤原紀香さんは「駆」、フィギュアスケートの紀平梨花選手は「笑」、年内での引退を表明したジャニーズの滝沢秀明さんは、「行」などを挙げた。
冒頭の「災」を選んだ「今年の漢字」は、1995年から漢字の素晴らしさや奥深い意義を伝えるための啓発活動の一環として始まり、今年で24回目となるが、厳しい意見もある。
はがきやインターネット上の特設応募サイト・応募箱清水寺、書店、図書館など全国1,500箇所以上に設置された応募箱への投票で決まる。