やっぱり最後の3ホールが、すごく大事になってくると思うんです。そこでの集中力の高め方の勝負になるのかなと。フェニックスもそうでしたけど、その3ホールでオーバーパーを打ってしまうと、なかなか勝ちにいくのは厳しいのかなという気はしますね。

 難易度が一番低い17番(パー5)は稼ぎどころでした。そこでパーですから。18番は難しいから、ボギーは想定内なんです。そのための貯金を一つ、とっておくのが大事。それでプレーオフには確実に参加するという気持ちがないと。ああいう経験をたくさん積んだ上で、自分でこういう失敗したな、ああいう失敗したなという反省点を次に生かしてもらえたらなと思いますね。

 5打も6打も後続に差をつけてたら別なんですけど、接戦になってきたときって、残りの3ホールがすごく重要になる。そこを制した小平智(29)と石川遼(27)がプレーオフにいけたということですよね。

 来年はこの反省点を生かして、ステップアップする年にしてほしいです。

週刊朝日  2018年12月21日号

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丸山茂樹

丸山茂樹

丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表監督を務めた。セガサミーホールディングス所属。

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