

丸山茂樹氏は、11月30日に亡くなった元米大統領のジョージ・H・W・ブッシュ氏との思い出を語る。
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アメリカの第41代大統領を務めたジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュ氏が亡くなられました。94歳でした。息子のジョージ・ウォーカー・ブッシュ氏も第43代の大統領になったので、お父さんは「父(パパ)ブッシュ」なんて呼ばれてました。
僕はあの方には、実は何度もお目にかかってるんです。米PGAツアーで松山英樹(26)も優勝したザ・メモリアルトーナメントってあるじゃないですか。パパさんは、あの試合があるオハイオ州のミュアフィールド・ビレッジGCのメンバーじゃないかと思うんです。
メモリアルの開催週に、すごくよく来られてたんです。朝にバッタリ会って、3回ぐらい朝ごはんを一緒に食べさせてもらったこともあります。緊張して、何言っていいか分かんなかったですね。ハハハ。ウチのマネジャーとキャディーが英語をしゃべれたから、何とかなりました。すごくいい人でしたよ。あのお父さんとは、歴代大統領の中で一番お話しさせてもらったなという感じです。いい思い出しかないですね。
もちろん僕のこともちゃんと認識してくれてました。1998年のプレジデンツカップでMVPになったから、印象に残ったのかもしれないです。それ以来、すごくよくしてくれましたから。一番すごいときなんかは、お父さんとジャック・ニクラス(78)と3人で話したこともありました。お父さんと、僕と僕の奥さんで撮った写真もありますよ。ロスの自宅に飾ってあります。
ゴルフに関わってなかったら、そういった方にお会いすることもなかったですよね。そう考えると、貴重な経験をさせてもらったなと思います。心からありがとうございました。
さて国内男子ツアーの「日本シリーズJTカップ」(11月29日~12月2日、東京よみうりCC)です。25歳の堀川未来夢がまた、最終ホールで初優勝を逃しました。首位タイで迎えた最終18番(パー3)。2オン3パットのダブルボギーで、5位に終わりました。目の前で初優勝を逃した2週間前の「ダンロップフェニックストーナメント」に続く悪夢となりました。