

放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、資生堂の「オールクリアオイル」。
【写真】メイク室でも需要が多い!IKKOさんがCMに出演していたクリアオイルがこちら
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仕事現場で美容関係者からオススメ化粧品やプロならではのテクニックを教えてもらえる機会が多い私。それらを構成担当番組で紹介した際、もっとも視聴者の反響が大きいのは、美容家IKKOさんのそれである。
あまり知られていないかもしれないが、30代の頃、和装の仕事を多くなさっていたIKKOさん。特に着物に合わせた髪形の技術や仕上がりは、数多くの女優からご指名が入るほど美しく、素晴らしかった。
そんなIKKOさんが、曰く「苦手なので、一旦、引き出しにしまっていた」メイクを懸命に勉強し始めたのは30代後半のこと。真面目なお人柄ゆえ、きっと、あらゆるメーカーの全商品を試し、さらに自らがモデルとなって、使い勝手がよくて美しく仕上がるコスメを研究しまくったと思われる。
そんなIKKOさんにも出演していただいていて、私がチーフ作家をしていた「おネエ☆MANS」(日本テレビ系)でのこと。IKKOさんが番組内で紹介した基礎化粧品やメイクアップ用品は、翌日、デパイチ(百貨店1階の化粧品売り場)で続々完売を記録したものだ。それらは決して有名ブランドばかりではなく、日本ではまだ知らない人のほうが多かった韓国発のBBクリームも、IKKOさんがいなかったら、ここまで定着することはなかったと思う。
ウワサを聞きつけた化粧品メーカーのプレスウーマンらが「なんとかウチの商品も紹介いただけないか」と日参するも、効果、価格を含め、心から納得したモノでなければオンエアには至らなかった。そんなIKKOさんが数カ月前、「おしゃれイズム」(同)に出演していて驚いた。というのも、同番組は資生堂の一社提供。美容家として他社の化粧品を使うことも多いIKKOさんが出ていいの?と、こちらのほうが戸惑ってしまったが、IKKOさん、同社のスキンケアブランド「専科」の「オールクリアオイル」のCMに出演していたのだった。
黒ずみや老廃物などを「くすみリスク」と名付け、落としきれなかったメイク汚れだけでなく、酸化や乾燥などが原因のくすみに注目した同品は、それらを落とし、すっぴんを守り抜く。IKKOさんが「どんだけ~」にかけて「潤&さら~」(うるさら~)とキメるCMは、「いいモノだけしか認めないIKKOさんが出ているのだから」という最強の説得力があるため、メイク室でも需要が多い。
※週刊朝日 2018年11月16日号