例えば、以下のようなメニューで実現する。
【朝食】牛乳を200ミリリットル飲み、サラダにゆで卵1個をつける。これで、たんぱく質を13グラム摂取。
【昼食】納豆ミニパック一つ、ゆでた豚ロース1枚をおかずにする。22.5グラム摂取。
【夕食】おかずに、豆腐ミニパック一つと鮭の切り身1枚。これで、26グラム摂取。
朝昼晩で計61.5グラム。1日の目標を達成できる。
特に、手術などを終えた退院後、自宅療養のときに体力をつけないとフレイルに陥る。食事のことをだれに相談すればよいか、悩む人も少なくない。川口教授は「そんなときは管理栄養士に相談しましょう」と勧める。病気の人や食事をとりづらい高齢者に、栄養指導や給食管理をする仕事だ。
持病があって通院していれば、主治医から病院の管理栄養士を紹介してもらえる。自宅近くの地域包括支援センターに行き、「食事のことで相談したい」とつないでもらう方法もある。
要介護認定を受けて介護サービスを利用していれば、ケアマネジャーに相談して管理栄養士に来てもらうこともできる。自炊が難しい人には、配食サービスなどの道筋をつけてくれる。食事や栄養で困ったことがあれば、専門家に相談しよう。(村田くみ)
※週刊朝日 2018年5月4-11日合併号より抜粋