丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日大で活躍、アマ37冠で92年にプロ入り。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制している
丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日大で活躍、アマ37冠で92年にプロ入り。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制している
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お姉ちゃん、ほんとすごかった(c)朝日新聞社
お姉ちゃん、ほんとすごかった(c)朝日新聞社

 平昌(ピョンチャン)オリンピックで13個のメダルをゲットして、日本では余韻が冷めやらない感じなんでしょうね。

【写真】金メダルを二つ獲得!笑顔がはじけた高木菜那選手

 4年に一回のワンチャンスしかない中で力を発揮した選手は、ほんとにすごいと思います。中でも金メダル獲得の期待に完全に応えたフィギュアスケート羽生結弦君(23)とスピードスケートの小平奈緒さん(31)ですよね。感心しました。それと高木姉妹のお姉ちゃん、菜那さん(25)がめちゃめちゃ印象に残ったなあ。妹さんの方が注目されてたのに、金メダルを二つもとっちゃって。

 羽生君の滑りを見てて感じるのは、自分自身をいわゆる「ゾーン」へ持っていけるってことですね。気がついたらゾーンに入ってた、というんじゃなくて。集中力を高めてゾーンに入り込んで、練習以上の力を発揮してしまう。ゴルフでいうなら、タイガー・ウッズ(42)の一番よかったときのパフォーマンスがそんな感じでした。

 僕も何回かはゾーンのようなものを経験したことがあります。思い出すのが2002年に米PGAツアーで2勝目を挙げた「バイロン・ネルソン・クラシック」ですね。「入ったな」という感じがありました。周りの余計なものが目に入らなくなって、どんなトラブルがあっても冷静に「これだ」と決めていける。ほかには、初めて日本のメジャーで勝った1997年の日本プロ選手権がそんな感じでした。でも羽生君と違って、自分自身でそこへ持っていったんじゃないですからね。彼はすごいです。

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丸山茂樹

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丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表監督を務めた。セガサミーホールディングス所属。

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