
作家・林真理子さんとは長年のご友人の藤真利子さん。2016年11月、最愛のお母さまを亡くされましたが、実はそれまで11年もの間、介護生活を送っていたのです。その看病の様子は著書『ママを殺した』に描かれています。仕事との両立、お金の不安、在宅介護の難しさなど、赤裸々に語ってくれました。親を持つすべての人、必読です。
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林:壮絶というか、よくここまで正直に書いたな、というのが私の感想です。もっとラクな方法、たとえばお母さんを施設にあずけて、女優さんとしてのお仕事をするという道もあったと思うんだけど、ここまで在宅でやるのかと思って、ショックを受けた人、多いと思いますよ。
藤:母と私って、ふつうの人とはちょっと違う生き方をしてきたと思うのね。二人三脚みたいに生きてきたから、母と離れていることがすごくつらかったの。だからあの本は介護の本じゃなくて、半分は私の半生、あと半分は介護なんですね。私は自分で本を書きたいと思ったわけではないんだけど、2016年の11月に母が亡くなって、たまたま葬儀の翌日にAbemaTVの「徹の部屋」という見城徹さん(幻冬舎社長)の番組に、林さんと私が出たのよね。
林:はい、一緒に出ました。
藤:そのときに母について私が話したら、それを見たTBSのプロデューサーから「爆報!THEフライデー」という番組に出てほしいと言われて。それで出たら、それがとっても視聴率がよかったみたいで、今の事務所の社長から「本を書きませんか」と言われたんです。母の半生は波瀾万丈で、頑張って生きてきたしるしを残したい気持ちはあったんだけど、まさか自分で書くとは夢にも思ってなくて、書けるとも思ってなくて、「えっ!」と思ったの。
林:ええ。
藤:林さんはいろんなところで私を応援してくださって、前の事務所をやめたときにも「相談したら?」って見城さんにも連絡してくださって。見城さんにもとてもよくしていただいているから、本ならまず見城さんに相談しようと思って、「爆報!THEフライデー」のDVDを送って見ていただいたの。そしたら「赤字はイヤだ」と言われて……。
林:まあ、ずいぶんキツいことを言いますね。