「甘みを加えるのは、ミネラルが豊富な黒砂糖やキビ糖、てんさい糖などを使った手作りのお菓子程度にしましょう」
南さんは「どちらかというとチェーン展開している大型スーパーより、生産者と独自のルートを持ち、食材にこだわりをもった地場のスーパー」を利用する。
だが保存が利く加工食品を買う頻度を極力下げているそうで、たとえばトマト缶などを買うときは、缶がコーティング加工されているものを選ぶという。金属が酸と反応して重金属類を体内に取り込まないようにするためだ。
料理法にもこだわりがある。南さんは数年前から絶対に電子レンジを使わないようにしている。マイクロ波で食材を加熱すると、たんぱく質が凝固(変性)してしまうからだ。
「食べ物は精製するから副作用が出る。ありのままの一物全体食が良いのです」
こう話すのは、軽井沢の旅館「星のや」で滞在型デトックスプラン「森林養生」を通して食養生を発信してきた食事療法士の辻野将之さんだ。「精製すると不自然なものへとどんどん変化します。砂糖は不自然な甘みになり、依存性が高くなります」(辻野さん)