「本質的な問題は、子どもが不平等に扱われ、公平原則が破られていること。市民感覚から乖離している」

 多摩市に見解を求めるとこう回答した。

「市の職員だから特別な配慮をしたわけではありません。一般のお子さんでも今回のようなケースであれば緊急入所の手続きを取りました」(総務部)

 保育研究所所長の村山祐一氏はこう指摘する。

「どんな事情があるにせよ、課長が直接、保育園に電話したのは問題です。役所は市民感情にもっと神経を使うべきです」

(本誌・亀井洋志)

週刊朝日 2018年1月26日号