夫:僕にとっても彼女は、本音が言えて、言い合いもできる。戦友みたいな感じでした。好き・嫌いというよりも、必要な人。
妻:なんだか美談っぽい方向へ向かってますけどね。
夫:何よ?
妻:必死だったのよ、この人! ドラマが終わった後、彼からよく電話がかかってくるようになったんですよ。携帯なんてない時代だから家の電話に。母は「娘の大切な人なのかも」って思ったみたいで。
夫:お母さんも、よく受け入れてくれたよなあ。
妻:「変にうわさになってもいけないし、家にはお母さんもいるんだから、堂々と遊びに来てもらいなさい」って。
夫:よく彼女の家に行きましたよ。
妻:それがねえ。舞台の話なんかを、延々とするんですよ。それも朝まで!
夫:台本を最初から最後まで、二人の前でやってみせたりして(笑)。