著名人がその人生において最も記憶に残る食を紹介する連載「人生の晩餐」。今回、俳優・小倉久寛さんの「津つ井」の「ビフテキ丼」だ。
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僕は松阪牛で有名な三重県出身。とくにグルメというわけではないですが、牛肉にだけはうるさいんですよ。
数年前、座長をつとめた歌あり、ダンスありのものすごくハードな舞台がありまして、一日2回の公演で体力的にもへとへとだったんですね。そんな時、うちの事務所の会長がキャストやスタッフ全員に差し入れてくれたのが、このビフテキ丼のお弁当でした。
最初に口にした時、肉が僕好みのやわらかさで、しかも脂がしつこくなくて驚いた。お弁当にもバターがのっているのですが、甘辛いタレに溶けこんで、ごはんが進みました。しかもステーキって焼きたてこそがおいしいと思うじゃないですか。でも、これはテイクアウトで冷めてはいたけど大満足の味だった。
舞台公演が始まると楽屋生活になりますから、お弁当は楽しみのひとつ。これを食べたあと、夜の公演は、テンション上がりますね。いつか赤坂のお店に行って、焼きたてのあたたかい丼も食べてみたいと思っています。
「赤坂 津つ井」東京都港区赤坂2‐22‐24 泉赤坂ビルB1・1F/営業時間:平日11:30~14:30L.O. 17:00~21:30L.O. 土日祝12:00~15:00L.O. 16:30~21:30L.O./定休日:第1・3日、祝日の月
※週刊朝日 2017年10月6日号