◆レジャー


 行楽の秋も間近だ。登山ブームもあいまって毎年、秋山は盛況だ。一方で、全国の山岳遭難者は増えている。2015年は3043人と、統計の残る1961年以降で最悪の記録だった。

 県警や消防署による山岳遭難救助はヘリコプター代を含めて無料の自治体がほとんどだが、民間出動の場合、5万~50万円の費用が発生することもある。

 キャンプや登山、渓流釣りなど海以外の場所で事故に遭った際の捜索や救助の費用をカバーするのが、「レスキュー費用保険」(日本費用補償少額短期保険)だ。年間4千円の保険料で300万円まで補償してくれる。

 楽しみにしていたコンサートに、急な出張や病気で行けなくなった経験はないだろうか。「チケットガード」(AWPチケットガード少額短期保険)は、チケット代の1割前後の保険料で、無駄になったチケット料金が戻ってくる。F1などモーターレース観戦に特化した「レースチケット補償保険」(同)もある。

 お天気の予想に自信のある人は、ネットのホテル予約サイト「ベストリザーブ」が手がける「お天気保険付きプラン」に“挑戦”するのもいいだろう。保険料は宿泊代金の1割。1時間0.5ミリ以上の雨が午後3時から6時まで降り続けば、実際に宿に泊まっても宿泊代金が全額戻る。

◆危機管理
「俺じゃない!」

 5月15日夜、ホームに怒鳴り声が響いた。この30代男性は、痴漢行為をしたと指摘されて線路に飛び降りたあと、電車にはねられ死亡した。こうした事故が相次いだ影響か、スマートフォンを通じて弁護士にSOSを送る「痴漢冤罪ヘルプコール付き弁護士費用保険」に人気が集まっている。月額590円で弁護士費用が300万円まで補償される。販売元のジャパン少額短期保険の担当者が言う。

「6月の新規契約数は2233件。4月の53倍です。9割は男性だが、妻や母親が心配して申し込むケースも増えています」

 先日、埼玉県の大宮駅で痴漢に間違われた加入者がヘルプコールを利用。10分で弁護士から電話が入り、逮捕されずに済んだという。

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