そして既存の火星12あるいは火星14を、これまでのように日本海に落とすのではなく、日本列島を飛び越えて、最大の飛距離で撃ってみたいはずだ。
陸上発射型の固体燃料型ミサイル「北極星2」も、実験を重ねながら、よりパワーアップしていきたいはずだ。今年4月15日の軍事パレードでは、固体燃料型の新型ICBMも登場していたが、それも飛ばせる段階まで完成すれば、躊躇なく発射実験するだろう。
他にも、発射の失敗が続いている「ムスダン」、あるいは弾頭に誘導システムを搭載したスカッド(今年5月29日に発射実験)を、より大型のスカッドERやノドンに応用したものも、開発に必要なら実験をしていくだろう。大抵は小さな実験から始め、段階的にレベルを上げていく。この先には核実験も十分にありうる。
※週刊朝日 2017年9月8日号