市川海老蔵と長女・麗禾ちゃん(左)、長男・勸玄ちゃん(右)。今年2月3日、千葉・成田山新勝寺で (c)朝日新聞社
市川海老蔵と長女・麗禾ちゃん(左)、長男・勸玄ちゃん(右)。今年2月3日、千葉・成田山新勝寺で (c)朝日新聞社
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 がんで闘病中の妻・小林麻央さん(34)を勇気づけるかのように、歌舞伎俳優の市川海老蔵(39)が、親子で舞台に挑む。

 海老蔵と長女麗禾ちゃん(れいか、5)、長男勸玄くん(かんげん、4)は、9日からの自主公演で初めて3人そろって共演する可能性がある。勸玄くんは7月に歌舞伎史上最年少で「宙乗り」を披露する予定。我が子の活躍は、自宅で療養中の麻央さんにも届きそうだ。

「ABKAI 2017石川五右衛門 外伝」が、東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンで、9日から25日まで開かれる。海老蔵はブログで、麗禾ちゃんが五右衛門外伝の話に出たいと言い、勸玄くんと2人で通行人として出演させることを決めた、と説明した。出演日は現時点で未定だが計27公演の内、数回は出番がありそうだ。

 麗禾ちゃんは2014年3月に本・八千代座の舞台で、勸玄くんは15年11月の東京・歌舞伎座の舞台で、それぞれ初お目見えしている。事務所によると、麗禾ちゃんと勸玄くんが同時にそろって海老蔵と共演すれば、初めてだという。

 さらに勸玄くんは「七月大歌舞伎」(東京・歌舞伎座、7月3~27日)に出演が決まった。夜の部「駄右衛門花御所異聞」に白狐役で登場。海老蔵と親子2人での宙乗りに挑戦する。

 海老蔵はゲストとして出た8日朝のNHKの番組「あさイチ」で、

「松竹さんからお話を頂いて数日考えたが、勸玄自体は出たいって言っていて、じゃあなんとか、ということで決まりました。真央はハラハラして最初は『やめたほうがいい』と言ってたんですが、勸玄の思いと、出ることも一つの経験であると判断しました。彼女にとっても、7月にせがれが出る歌舞伎座に見に行くことを、一つの目標にしようと。彼女もそうしたいと」

 と明かした。

 ブログなどによると、麻央さんは5月29日に、1カ月ぶりに自宅に戻った。在宅で治療中だが、痛みが続くときもあり、子どもたちの成長を励みに頑張っている。

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