(11)真田志郎は中原中也好き?
冷静沈着なヤマトの技術長兼副長(「2199」)真田志郎。オリジナル版では事故により手足を失っており、体内に爆弾が仕掛けられているなどのエピソードが語られたが、リメイク版にはこれらの描写はない。「2199」では中原中也の詩集を愛読する場面が見られた。
ちなみに、常に冷静で信頼できる真田の決めゼリフとしてネタにあがることの多い「こんなこともあろうかと」。実は本編中で使用されたことはない。テレビ版「ヤマト2」の第10話で、「たぶんこんなこともあろうと思って」という似たセリフを発したことはある。
(12)佐渡先生のお酒の銘柄が変わった?
ヤマト軍医の佐渡酒造。大のお酒好きで、作中でもたびたび酒を飲む描写が登場する。
愛飲する日本酒の銘柄は、「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」では「唯我独尊」、「2199」では「美伊」という銘柄を愛飲。ちなみに「ミー」は、佐渡先生の愛猫と同じ名前である。
(13)ヤマト第3艦橋が安全に!?
ヤマトの艦体底部にある、3番目の艦橋「第3艦橋」。オリジナル版では被弾や不時着によって何度となく破損・破壊されていたが、「2199」ではそういった描写は見られない。第3艦橋を担当する乗組員も、これで安心して働くことができる?
(14)音楽担当はオリジナル版作曲者の息子
「2199」「2202」で音楽を担当する宮川彬良氏は、オリジナル版「ヤマト」の宮川泰氏の息子。オリジナル版の楽譜が現存していなかったため、彬良氏は耳コピで楽譜をおこしたという。「2202」でも父が手掛けた第1作をはじめ、その後のシリーズで使用された楽曲も使用される予定。ちなみに主題歌「宇宙戦艦ヤマト」は、オリジナルと「2199」版でスピードがちょっと違う。
(15)「2199」のオープニングは庵野監督が絵コンテを担当
「2199」のオープニングの絵コンテは、自身が熱烈なヤマトファンでもあった、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」「シン・ゴジラ」の庵野秀明氏が担当した。
庵野氏は、2008年に発売されたテレビ版1作目の「宇宙戦艦ヤマト」DVDボックスの特典となった700分の1スケールのプラモデルの監修を手掛けたこともある。また何かの形でコラボが見られるかも?
※週刊朝日 2017年2月24日号