開運は掃除から、と言われる。きれいにしたつもりでも見落としやすいのが、“スキマ”。隅々まできれいにするコツを、『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』などの著書がある、掃除アドバイザーの藤原千秋さんに教えてもらった。便利なグッズも紹介する。習慣づけて、クリーン&ハッピーな生活をめざしたい。
【冷蔵庫、電子レンジ】
一見わかりにくいが実はホコリが多いのが、台所の冷蔵庫やコンロ下、電子レンジ裏などだ。
「動かしにくく、暖かく、食べ物の気配があり、ホコリがたまりやすい家電のそばは、ゴキブリなどが集まりやすい。それを知るだけでも、掃除したくなるのでは」(藤原さん)
レンジ下や冷蔵庫下などは手が届きにくいが、楽にきれいにふけるのが、アズマ工業の「シートでスキマキーレー」。全長67センチのロングサイズの本体にワイパーシートをつけると、奥のチリやホコリも次々にとれる。ポリプロピレン製の柄がよくしなり、1センチのスキマにもするすると入る。
このグッズを記者も使ってみたら、置きっぱなしだった、ゴキブリ退治用のホウ酸団子まで冷蔵庫下からぞろぞろ出てきた。
冷蔵庫内トレーのこびりつきやパッキンの隙間汚れは、消毒用エタノール(キッチン用の市販品なども可)を脱脂綿に湿らせ、1、2分置くのが効果的だ。
「ぬらしてふやかして手早くとるのがコツ。(ガラス部分が曇るなどの恐れがあるため)冷蔵庫メーカーはエタノールを内部の掃除に使わないようにすすめていますが、水ぶきや洗剤を使うより短時間で効果が高く、除菌もして臭いも取れる。一石四鳥です」(藤原さん)
【浴室】
年末の大掃除で、浴槽、鏡、排水口や床をしっかり洗った人が多いはず。ただ、シャワーヘッドを忘れていないだろうか。「水の出が悪い」と思ったら、注意を。
ヘッドの穴は水あかがたまりやすい。洗面器や桶にぬるま湯を入れ、大さじ2杯ほどのクエン酸を溶かす。外したヘッドを溶液に20~60分つける。その後、古い歯ブラシで汚れを落としてようじなどでつつく。十分なすすぎも忘れずに。