大学入試センター試験を皮切りに、本格的な受験シーズンに入った (c)朝日新聞社
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 私立大入試が本格化し、国公立大2次試験の出願が2月1日に締め切られる。いよいよ受験シーズン本番だが、直前期はどう過ごせばよいか。心構えや勉強法、役に立つ参考書・問題集などを紹介する。今までがんばってきた自分を信じ、最後まであきらめずにラストスパート!

 入試当日までの限られた期間、苦手分野を克服するか、得意科目を伸ばすか。東大合格者が35年連続日本一、開成高校(東京都)の柳沢幸雄校長は、「楽しい」をキーワードに、性格に合わせた勉強法を勧める。

「直前期は得意科目を伸ばし、取りこぼしのないようにするとよいでしょう。苦手科目の勉強は、楽観的な性格の人だと『克服できた』と前向きな気持ちになれます。一方で、慎重な性格の人は『まだこんなに苦手』と悲観的になり、自信をなくすこともあります」と話す。得意科目と苦手科目を両方勉強し、楽しいと感じるほうに力を入れるとよいという。

 脳科学的にみて「楽しい」ことを勧めるのは、医学博士の福井一成さんだ。『脳を一番効率よく使う勉強法』などの著書があり、東大文II・理IIIの両方に合格した経験を生かして受験アドバイザーもしている。

「楽しいときは脳内物質のβエンドルフィンが、不安なときはノルアドレナリンが出ます。前者は記憶をつかさどる海馬の働きを活性化させるため、記憶力がアップします。後者は、海馬の働きを悪くします。βエンドルフィンをいかに出すかが、合否の鍵を握っています」

 福井さんは「直前期は今までやった問題集や参考書を見直すのがいい」と考える。一方で、苦手分野克服や志望校の頻出分野対策、総チェックに役立つ参考書や問題集もあるという。

 記事の最後に、おすすめの本をまとめた。なかには、CD付きの本もある。

「CDを聴くとき、左脳は言語として記憶するが、右脳は音として記憶する。入試で語句を思い出せないとき、右脳が覚えた音をきっかけに、左脳が語句を思い出すことがあります。なかなか覚えられない英単語や古文の単語、公式などは、音読すると覚えやすくなります」

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