貧困家庭で育ち、1960年代から当時の独裁政権に抵抗し、ゲリラ活動に参加して4回投獄された。国会議員を経て、10年に大統領に就任。惜しまれつつ昨年3月に退任した。
波乱の人生を送るムヒカ氏だが、その素顔とは。
“福島の復興にはムヒカ氏の言葉が必要”と考え、ウルグアイでムヒカ氏の独占取材をしたフリーライターの平井有太氏がこう語る。
「ムヒカ氏は、大らか。取材中、議会に行く時間になりましたが『今、大切な話をしているから』と、30分も延長してくれた。ゲリラ出身で大統領になり、ノーベル平和賞にノミネートされて、生きる伝説ですよ。でも『手巻きたばこを家で吸うと奥さんに怒られてしまうから、ガードマンのいる小屋で吸っているんだ』と言う、可愛らしい一面もありました(笑)」
日本にこそ、ムヒカ氏が必要なのではないか。(本誌・牧野めぐみ)
※週刊朝日 2016年4月22日号
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