だが、民主党議員の質問回数ランキングで2位になった玉木雄一郎衆院議員は、こう反論する。
「私たちが反対しかしていない政党だという批判こそ、レッテル貼り。野党の大切な役割は、政府の政策をチェックすること。自らの政党と異なる政策であれば、厳しく追及して反対するのは当然。おおさか維新の会は与党にすり寄っているようにしか見えない」
対する足立氏も、一歩も譲る気配はない。
「無責任野党とは議論はしない。いま、国会で野党と呼べるのは、おおさか維新の会だけだ」
多弱野党の分裂で与党はさらに力を増す。ほくそ笑むのは安倍首相ではないか。
(本誌取材班=長倉克枝、西岡千史、亀井洋志)
※週刊朝日 2016年1月29日号