動物写真家の岩合光昭さんの世界のを訪ねる旅。今回は、タイ・チェンマイの狛(こま)猫。

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 バンコクから北へ約700キロ。タイ第2の都市、チェンマイは「北方のバラ」と称され、美しい古都として知られる。

 街を見下ろす標高約1千メートルのステープ山の頂に立つ、チェンマイきっての寺院「ワット・プラ・タート・ドイ・ステープ」。仏舎利(仏陀の遺骨)が納められている黄金の仏塔は、高さ22メートル、緻密な装飾が美しい。

 寺院には多くの猫が暮らす。無表情の高僧が優しい手付きで子猫を抱くさまに思わず微笑む。

 名所には、狛犬(こまいぬ)ならぬ、狛三毛猫もいるようです。

岩合光昭(いわごう・みつあき)
1950年生まれ。動物写真家。NHK BSプレミアムにて「岩合光昭の世界ネコ歩き」放送中。

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週刊朝日  2015年7月31日号