「奨励金は学費に充てます」とにっこり。
推薦入試で鹿児島大医学部保健学科に入学した間宮希さんは、
「幸運なことでした」
と喜ぶ。12月上旬に合格が決まったときは、推薦合格が対象になるかわからなかったからだ。その後もらった30万円は前期授業料に。
「直前に支援策が決まった私たちより、後輩たちには入試まで時間があります。奨励金をモチベーションに頑張ってほしいです」
支援策は、減り続ける同校の志願者数の歯止めにと期待された。結果はどうか。
「市外からも成績優秀な生徒が志望変更して入学しました」(玉利教頭)
県教委の調査によると、昨年6月時点で同校への進学希望者は56人だったが、今春の入学者は66人。目標とした3クラスを編成できる81人には届かなかったが、支援策が奏功したとみられている。
伊佐市の隈元新市長も、
「(支援策が浸透する)2~3年後には東大合格も期待できます」
と胸を張る。
全国的な侃々諤々(かんかんがくがく)の議論を巻き起こした奨励金支援策。論争をよそに、志願者増に向けて地元はさらなるPR活動に力を入れるのだった。
※週刊朝日 2015年6月19日号