「頭が痛い、だる重~」
季節の変わり目や天候の悪さで体調を崩す人が多い。自律神経が乱れやすくなるからだ。自律神経には昼間や活動時に活発になる交感神経と、夜や安静時に活発になる副交感神経がある。これらの神経のバランスが乱れると不調を招くのだ。喘息の悪化、頭痛のほか、めまいや耳鳴りも……。
東京医科歯科大学耳鼻咽喉科の角田篤信准教授は、最近の診察室の様子をこう話す。
「先日、台風が通過した朝、耳の聞こえが悪いとか、耳が塞がった感じがすると訴えるメニエール病の患者さんが多くいらっしゃいました」
メニエール病は内耳にリンパ液が多くたまる病気だが、自律神経が関係する。睡眠不足や過労のほか、天候や気圧にも左右される。
「例年、梅雨時に耳の不調を訴える患者さんが増えますね。めまいがおさまっても頭痛が残るという方もいます」(角田准教授)