脱「ゆとり」元年となった2015年入試も終わり、東大・京大をはじめとした難関国公立大の合格者の様相も明らかになった。
本誌は、東大・京大の合格者数を、都道府県別にまとめた。
対前年比で見ると、東大も京大も、中国、四国、九州など西日本を中心に地方のマイナスが目立つ。両大学の定員は変わっていない。逆に増えたのは東京だ。東大で73人、京大で43人も増え、東京集中が進んだ。
大学通信の安田賢治常務取締役はこう分析する。
「脱『ゆとり』の影響もあり、東大・京大は都市部の中高一貫校がますます優位に立っています。一方、地方公立校は地元志向が強まり、優秀な受験生は地元の国公立大医学部に流れたのではないでしょうか」
また、富山は東大、石川は京大で大きく伸びた。
「北陸新幹線開業の効果かもしれません」(安田常務)
※週刊朝日 2015年4月17日号