週刊朝日で好評連載中の「美意識ある生活」。生活品評論家の東海左由留(とうかい・さゆる)さんが厳選したひと品を紹介している。東海さんは日本とヨーロッパで「生活をより豊かに」をテーマに様々なアイテムやサービス、ライフスタイルを取材。自腹で購入し、時間をかけて使用感を検証している。
今回は、ニールズヤードのチェストラブを紹介する。
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■植物の香りが、冬の鼻と喉をいたわる
風邪予防にはうがいと手洗い、マスク着用が基本。筆者の場合、この三つにニールズヤードのチェストラブを加えてから、風邪をひきにくくなった。
このチェストラブは、ミツロウにヒマワリ種子油やユーカリなどの精油を混ぜ込んだバーム(軟膏)。人混みに出かけるときは両手首と鼻の下に一塗りしておく。若干クセはあるがユーカリ精油のスーッとする香り(1.8シネオール)には抗ウイルス・抗菌作用があり、香りの幕がウイルスをガードする。
花粉や粉じんですぐに鼻がぐずつくやっかいなアレルギー体質の筆者。呼吸器の粘膜が弱いのか、夜間の咳に悩まされることも多い。だが、この軟膏を胸全体に塗っておくと症状が治まって熟睡できるのでありがたい。
精油の香りで行う体調管理は、植物療法の本場・ドイツ在住時代に専門医師から学んだ習慣。体への負担が少なく、植物の香りは気持ちも落ち着かせる。心地良い生活のための知恵だ。
<今日の逸品>
チェストラブ(ユーカリバーム)45g 3400円(税別)
問い合わせ先 :ニールズヤード レメディーズ
※週刊朝日 2014年11月14日号