![志願者数トップの近畿大(撮影/楠本涼)](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/e/4/412mw/img_e489ce77cd54d81ed8cd9992b887fc3c99198.jpg)
![KINDAI GIRLSのメンバーたち。入学式で披露するのはモーニング娘。の「そうだ! We’re ALIVE」(撮影/楠本涼)](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/d/c/620mw/img_dc7d2a9a41f32c90bd1fe5f705fc5e8967635.jpg)
2014年の私大入試の志願者数が発表となり、昨年3位の近畿大が一般入試の志願者数10万5890人と、明治大、早稲田大を抜いて日本一になった。
理由の一つは、イメージ戦略の成功だろう。理系学部が多く、かつては男っぽいイメージがあったが、2000年以降、校舎や食堂を次々にリニューアル。03年にはパウダールームを東大阪キャンパスに設置するなど、女子学生を意識した改修を進めた。
その結果、女子学生は8年連続で増加した。現在の女子学生の比率は約3割。薬学部は55%、医学部は33%、近大マグロで注目を集めた農学部は37%が女子だ。
近大はこのところ学生を集めるための施策を次々と打ち出している。水産研究所が世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功すると、養殖魚専門料理店「近幾大学水産研究所」を大阪駅前のグランフロント大阪と東京・銀座に出店。いずれも長蛇の列ができる人気で、メディアでも頻繁に取り上げられた。
入学センターの大宮淳史事務長はこう話す。
「テレビや新聞などに取り上げられ、『実学教育』という本学の建学の精神が広く伝わったことも、志願者増につながったと思います」
昨年度から割引を伴ったインターネット出願を導入。手続きが簡単になり、紙による出願より検定料を3千円下げた。今年度は完全にネット出願に移行した。
「紙の願書のときには不備があれば受験生に電話して確認していましたが、ネットだと入力漏れが自動的にチェックされるので、不備がありません。受験生にも、『10分ぐらいで簡単にできた』と好評でした。ネット出願によって節約できる紙を重ねると、東京スカイツリー3本分にもなります。環境にもやさしい取り組みですよ」(大宮事務長)
また、「理高文低」といわれる受験生の理系志向も、理系学部が多い近畿大にプラスになった。
「時代のニーズに合った学部構成で、医師、薬剤師、建築士などを目指す受験生が集まりました」(同)
※週刊朝日 2014年4月4日号
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