その時は1週間以上、毎晩深夜まで話し合い、「双方納得」して、やり直そうと決めたそうです。その時の彰さんの意見の一つは、「直美さんが子育てに全力をあげていて、それが必要なこともわかるが『なんだよ~』という気持ちもあるし、自分は性欲も人一倍ある」ということでした。直美さんは夫にあまり意を向けていなかったことを反省するとともに、断腸の思いで「どうしてもの時は私にわからないように風俗に行って」「体だけの関係なら最悪許せるけど、個人的な関係を持たれるのだけは絶対に嫌」と話し、彰さんは、「もう直美を悲しませることはしない」と答えたそうです。
しかし、残念ながら、半年とたたないうちに部下との関係が復活し、1年ちょっと続いたところでまた発覚したそうです。その時は、彰さんが1週間近く平謝りに謝り、結局、彰さんは仕事に大きな穴が開くのを覚悟でその女性部下を解雇し、さらにその女性と彰さんそれぞれが「もう会わない」と誓約書を書いて直美さんに渡して、ようやくやり直すことになったそうです。
そしてまた今回です。さすがに直美さんは、こっそりかばんや財布を毎日チェックしたり、夫のPCのパスワードを突き止めたりして、過去のクレジットカードの明細などの資料をできる限り集め、さらに探偵も入れて調査したそうです。結果、最初に発覚した女性といまだにつながっているだけでなく、他にも何人かの女性とつながっているらしいことがわかったそうです。
直美さんは数日間しゃべれなくなってしまいました。ようやく話せるようになって何日か話し合ったそうですが、すっきりせずカウンセリングにおいでになりました。まだ、絞り出すように話せる程度です。
彰さんは言います。
「もうしないって断言できます」
「過去が過去だけになかなか信用してもらえないとは思うのですが、本当に懲りました」
「ただ、妻にはなかなか理解してもらえなくて」
「いろいろ妻を裏切るようなことをしてきましたけど、一時たりとも妻をないがしろに思ったことはないんです。それだけは信じてください」
「いつかやめないといけないと思っていたんです。こういう形になってしまいましたが、やめるきっかけができてほっとした部分もあります」
「どうにか、我々夫婦にとっていい方向にいけるように、お力添えをいただきたいと思い、恥を忍んでやってまいりました」
「可能なら、自分のこうした性格を変えていかないといけないと思っていますので、ぜひお手伝いをしていただきたい」