――芸人からYou Tuberに転身したきっかけは?

 16年3月にNSCを卒業後、同期の相方と「スバル」というコンビ名で活動していました。ネタ作りは相方の担当だったので、時間が空いていたんです。コンビのために、できることはないかと、その年の11月にYouTubeを始めました。

――最初に投稿したのは「靴磨き」でした。

 自分が得意なものは何かと考えた時に、靴磨きだと思いました。会社では外回りの営業だったので、日ごろから靴を磨いていたんです。他に靴磨きの動画をあげているYouTuberはいませんでした。動画配信を始める前にもブログをやっていたのですが、靴磨きの記事だけ検索流入で読まれていたので、需要はあると思っていました。最初の1年くらいは動画に広告を付けないようにしていたので、収入はほとんどなし。視聴者にストレスなく見てもらって、チャンネル登録者数を増やすのが先だと思いました。今ではチャンネル登録者数は9万人以上になりました。

――次第に“本業”の芸人よりも稼げるようになったわけですね。

 僕がYouTubeばかりになってしまい、結果的にコンビは17年10月に解散しました。相方も「お笑いに全力を傾けてくれる人とコンビを組みたい」という考えでした。僕もすっかりYouTubeに気持ちが向いていたので、方向性の違いで、最後はけんか別れのように解散しました。

――その後、新たに料理チャンネルを開設して活動の場を広げています。

 17年11月に「宅飲みグルメ」というチャンネル名で、自宅で作れるつまみの料理動画を始めました。料理チャンネルはライバルが少ないと思ったからです。なかでも、「二郎系ラーメン」と「家系ラーメン」はヒット作になりました。YouTubeでは、誰がやってもそれらの動画は再生回数が伸びやすいんです。僕のチャンネルでも、この2つだけで再生回数は計800万回以上です。この2つを柱にチャンネル登録者数を増やしていき、その他にも唐揚げや餃子など、レシピの幅を広げて、コンテンツを増やすようにしています。

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二郎系ラーメンを10回以上…