チョコを贈られるのは、選手や監督、コーチばかりとは限らない。11年のヤクルトは、1位・青木宣親(250個)、2位・由規(180個)に次いで、3位に球団マスコットのつば九郎(98個)がランクイン。その後、数は減ったものの、17年にも山田哲人(350個)、広岡大志(36個)に次ぐ3位(28個)に食い込むなど、女性層から根強く支持されている。

 そして、贈る側も、必ずしも女性とは限らない。中日時代の福留孝介は07年にチームトップの70個を貰ったモテ男だが、入団1年目の99年は、同じ大物ルーキーながら、1200個の松坂と別の意味で注目された。バレンタインデー当日、選手宿舎前で外出するのを待っていた60歳ぐらいの男性からチョコをプレゼントされ、目を白黒。「こんな物を頂いても……」と複雑な表情だった。(文・久保田龍雄)

●プロフィール
久保田龍雄
1960年生まれ。東京都出身。中央大学文学部卒業後、地方紙の記者を経て独立。プロアマ問わず野球を中心に執筆活動を展開している。きめの細かいデータと史実に基づいた考察には定評がある。最新刊は電子書籍プロ野球B級ニュース事件簿2019」(野球文明叢書)。

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久保田龍雄

久保田龍雄/1960年生まれ。東京都出身。中央大学文学部卒業後、地方紙の記者を経て独立。プロアマ問わず野球を中心に執筆活動を展開している。きめの細かいデータと史実に基づいた考察には定評がある。

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